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「お気の毒な弁護士」山浦善樹著

 一橋大OBでマチ弁から最高裁判所裁判官に就任した弁護士の波乱万丈の人生がつづられている。2020年12月発行、弘文堂。

 奥様との夫婦喧嘩の話、事務所経営の話など、本来なら明らかにしたくないこともありのままに記されており、興味深く読み進めることができた。また、最高裁判所裁判官の仕事ぶりについて、これまで全く知らなかったが、この本で少しはイメージができた。

 著者と同じマチ弁として、弁護士のあり方を再認識させられた一冊である。