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「死刑について」平野啓一郎著

 芥川賞作家である著者が、死刑廃止について講演した記録をまとめた著作。2022年6月発行、岩波書店。

 かつて死刑やむなしと考えていた筆者が、なぜ死刑廃止の考えに変わったのかが、わかりやすく書かれていた。

 そして、繰り返し「被害者のケア」を強調していることが印象に残った。

 120頁ほどで、講演録なので文体も読みやすい。

 多くの方に一読して死刑制度について考えてほしいと思った。