「元外科医の現役弁護士が医療過誤事件のリアルを小説化!」というキャッチコピーが表紙に掲げられているが、そのとおり、充実した内容が盛り込まれていた。2024年9月発行、経営書院。...
鈴木重雄氏(園名:田中文雄氏)の遺稿をまとめた書籍。上下巻。2005年9月発行、皓星社。 私自身、ハンセン病問題に関心を持ってきたが、ことし5月の如水会(一橋大学の同窓会)会報で3月の卒業式における学長式辞を読むまで、鈴木重雄氏について知らなかった。...
札幌地域労組の専従を長年務める著者が、労働組合活動を通じて多くの労働者を救済してきた経験をまとめた著作。2022年10月発行、寿郎社。...
芥川賞作家である著者が、死刑廃止について講演した記録をまとめた著作。2022年6月発行、岩波書店。 かつて死刑やむなしと考えていた筆者が、なぜ死刑廃止の考えに変わったのかが、わかりやすく書かれていた。 そして、繰り返し「被害者のケア」を強調していることが印象に残った。 120頁ほどで、講演録なので文体も読みやすい。...
毎日新聞編集委員である著者が、イスラエルの大学院での研究成果を自身の取材経験も織り交ぜながらまとめた、貴重な論考である。2020年8月発行、毎日新聞出版。 ローンウルフ(一匹オオカミ)によるテロリズムが拡大するなか、「普通の人」がさまざまな経緯を経て過激化する心理メカニズムを解明しようとしている。YouTubeやSNSの影響も検討している。...
先日、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)へ行ってきました。 館内はさほど広くはないのですが、村上春樹作品が並べられた書棚、ジャズのレコード、羊男のイラストと、村上春樹ワールドを体感できる空間になっていました。...
一橋大OBでマチ弁から最高裁判所裁判官に就任した弁護士の波乱万丈の人生がつづられている。2020年12月発行、弘文堂。...
沖縄・宮古島でゲストハウスを営む中年男性が突然、ユーチューバーになろうとする。隠された動機は。男性を手伝う東京からの移住者の過去とは。男性と小学校5年生の娘とのドタバタ劇。 驚きの連続で、一気に読み終えた小説だった。 クライマックスでは涙し、爽やかな読後感に浸ることができた。...
文藝春秋元編集者の下山進氏が2018年4月、慶応大学SFCで講座『2050年のメディア』を立ち上げ、この講座を出発点に、読売、日経、ヤフーの三社を軸に調査し、メディアの巨大な変化を明らかにしたノンフィクションである。2019年10月発行、文藝春秋発行。...